万博の始まり
世界初の万博は、1851年にロンドンで開催された「ロンドン万国博覧会」です。産業革命によって生まれた新しい技術や製品を世界に紹介する場として始まりました。有名な「クリスタル・パレス」(水晶宮)という鉄とガラスでできた巨大な建物が会場となり、世界中から注目を集めました。
その後、万博は時代とともに変化し、単なる産業・技術の展示から、文化交流、国際協力、社会課題の解決策提示の場へと発展してきました。20世紀に入ると、各国のパビリオンが建設され、国家の威信をかけた展示が行われるようになりました。
日本と万博の関わり
日本が初めて万博に参加したのは、1873年のウィーン万博でした。その後、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、アジア初の万博として大成功を収め、6,421万人という記録的な来場者数を達成しました。
1970年大阪万博は、戦後復興を果たした日本の姿を世界に示す象徴的なイベントとなり、日本の高度経済成長期の頂点を飾る出来事として歴史に刻まれています。太陽の塔や大阪モノレールなど、現在も残るレガシーが多数生まれました。